カウンセリング時にいただいた相談をまとめました。
コンプレックス(劣等感)を持っていたり、今は気にしていなくても過去にコンプレックスを持っていたということは誰にでもあるのではないでしょうか。
普段楽しい時間を過ごしていても、ふいに自分のコンプレックスのことをが頭によぎり、落ち込んだり、心配する気持ちがわき出してしまう。
気持ち良く生きていくために、このようなコンプレックスにどのように向き合えばよいでしょうか。
先日「アナと雪の女王(原題 Frozen)」のDVDを観まして、
非常に面白かったのと、「コンプレックス・人の生き方」についてよく確認・思考できる内容だと感じました。
何がどう良かったかという映画作品の分析と、コンプレックスの解消法について自分の考えをここにまとめます。
※ 映画の内容について、少しネタバレもありますので、気になる方はご注意ください。
※ 当サイトは成年向けコンテンツです。未成年の方はご遠慮ください。
ご存知の通り、アナ雪はかなり流行っていましたが、私はDVDリリースになった後からだいぶ時間が経ってからやっと借りました。
なぜ観るのが遅くなってしまったかというと、やはりアニメということで子供っぽい内容だろう、ビジュアルから女性向きの作品だろうという先入観から、敬遠してしまっていたようです。
実際観てみるとこの作品は「人間、誰しもがある普遍的な課題」を描いていて、それは○○向けというより、万人に共通する内容でした。
先入観はいけませんね ^^;
あのシーンの「良さ」が物語としてどのような位置づけだったかを振り返りつつ語りたいと思います。
非常に興味深いのは、たとえその時点でエルサ自身が幸福感につつまれていても、客観的に観てエルサが置かれている状況・周りとの人間関係は最悪な状態ということです。
一般的な常識であれば、この最悪の状態における「エルサの幸福感」は、「一時の虚勢」というように捉えられるものかと思います。
しかしこの雪山シーンでは、エルサの歌や動き表情から、本当に「呪縛から解放された」というように感じます。
そこで観客は「切なさ」と「自分を認めることの尊さ」を同時に見いだし、感動するのだと思います。
流れを改めて大雑把にまとめるとこうなります。
A.エルサは我慢しながら生きている。我慢することでなんとか社会との関係を保っている。
B.社会との関係が壊れてしまう事故が起きる。今まで我慢していたものが無駄になる。
C.社会との関係は損なってしまったが、もう我慢せずに生きて行くことを心に誓い、幸福感を得る。
Aシーンで、エルサの特異性がコンプレックスとして重く・辛くエルサの人生にのしかかっていることと、
エルサが我慢をして周りの人との距離を置いている、その苦しさが非常に丁寧に描かれています。
Aシーンでエルサのコンプレックスの負荷が非常に重い分、Cシーンでエルサがコンプレックスから軽やかに解放されるのです。
そしてその時に得られた幸福感は、エルサにとって「社会との関係崩壊のショック」よりも大きなものだったのです。
しかし観客は分かっています。1人で生きて行くのは難しいし、その生き方では今後恐らく辛い状況が待ち受けているということです。とても切ないシーンです。
この後の話で、エルサは社会との関係も回復してハッピーエンドになります。
またここで面白いのは、エンディング時点で、エルサの能力や人を傷つけるリスク自体はほぼ変化していないということです。
(感情をコントロールできるようになったことで変化はしていますが。)
Cシーンでエルサは一度自分のことを認める・コンプレックスを受け入れることができました。
そのことで、周りとの関係(特に妹アナ)に変化が起き、どのように生きていけば良いかを理解し、自分の特性を生かしながらまわりの人とも良い関係を築けた。
というエンディングだと思います。
ここからは、本サイトならではの観点、女性の性のコンプレックスについて考えてみます。
■ 相手との関係性によって生じる悩み
・セックスレス、エッチ・セックスの仕方・姿勢に違いがある
・コミュニケーションがとれない
・価値観が異なる
※ 実はこちらの悩みも相手の問題として捉えるのではなく、後述の自分を認めるということが悩み解消のアプローチとして有効だと思います。
例えて言うなら、「カラオケが苦手」という場合に、「会社でカラオケに行かないといけない・歌わされるのがどうしても嫌」という関係性の悩みは、「緊張して歌を上手く歌えない自分が嫌」という自分の劣等感としてあるのかもしれません。
前者の関係性を変えることを考えるか、後者の自分のコンプレックスの解消を考えるかの違いです。
「相手との関係性で悩んでいる場合について」は、別の記事で書こうと思います。
自分を変える: おかれている状況に合わせて、自分の価値観・行動を変える。
自分を認める: おかれている状況・関係性を認める。受け入れる。
自分を変えることが難しいという場合、エルサの雪山シーンのように自分を認めることで、それまで自分に課してきた苦しさから解放されることがあると思います。
そして自分を認めることができるかどうかは、自分の気の持ち方次第だと思います。
「自分を認める」方法についていくつか案を列挙します。
・相手・関係・状況についてはしょうがないと諦める。
・周りのことは気にしない。
・自分の感情を書き出す。その感情を認める。
・今より悪くはならない。今が最低ラインだと考える。
・自分の良い所を10個書き出してみる。どんな小さいことでも構いません。
(ポジティブな情報が一定以上あると人間は肯定的な感情になるという実験結果があります。)
・少しだけ改善するための行動をしてみる。
それと、、 アナと雪の女王を観て、Let it go を歌う。 ですね。^^
(ちなみに、上記に上げたものは、今抱えているマイナスを0(ゼロ)にするという思考方法であると思います。
さらに成長したい・経済性・社会的地位の向上を求めるのは、現状に+(プラス)を作るという考え方なので、コンプレックスの成長とは分けて考えるものかと思います。
プラスを作るには努力・自分へのストレスが必要なのでしょう。
自分を変える、状況を変える、その目標をたてる など)
コンプレックスを克服し、ありのままの自分で生きれたらいいですね^^
以上です。
ホームページに載せている内容から、ご相談のメールをいただくことがあるのですが、
多少誤解を与えてしまっていることもありますので、改めて記載しておきます.
・私は医者ではありませんので、医学的なアプローチ・検査はできません。
相談したりお聞きし意見することはありますが、やはり専門的見識をもってのものではなく、私個人意見のものになります
当リラプチでは性のお悩みを持つ女性のお役に立ちたいと思っています。
当活動(メニュー)に興味を持たれましたら、ぜひお気軽にお問合せください。