お悩み相談室

カウンセリング時にいただいた相談をまとめました。

コンプレックス(劣等感)の解消法 アナと雪の女王がなぜ心に響くのか

コンプレックス(劣等感)を持っていたり、今は気にしていなくても過去にコンプレックスを持っていたということは誰にでもあるのではないでしょうか。
普段楽しい時間を過ごしていても、ふいに自分のコンプレックスのことをが頭によぎり、落ち込んだり、心配する気持ちがわき出してしまう。
気持ち良く生きていくために、このようなコンプレックスにどのように向き合えばよいでしょうか。

先日「アナと雪の女王(原題 Frozen)」のDVDを観まして、
非常に面白かったのと、「コンプレックス・人の生き方」についてよく確認・思考できる内容だと感じました。
何がどう良かったかという映画作品の分析と、コンプレックスの解消法について自分の考えをここにまとめます。

※ 映画の内容について、少しネタバレもありますので、気になる方はご注意ください。
※ 当サイトは成年向けコンテンツです。未成年の方はご遠慮ください。

ご存知の通り、アナ雪はかなり流行っていましたが、私はDVDリリースになった後からだいぶ時間が経ってからやっと借りました。
なぜ観るのが遅くなってしまったかというと、やはりアニメということで子供っぽい内容だろう、ビジュアルから女性向きの作品だろうという先入観から、敬遠してしまっていたようです。
実際観てみるとこの作品は「人間、誰しもがある普遍的な課題」を描いていて、それは○○向けというより、万人に共通する内容でした。
先入観はいけませんね ^^;

アナと雪の女王のヒット・Let Go 〜ありのままで〜


特にこの映画がヒットした要因のひとつでもあります、劇中歌の「Let it go 〜ありのままで〜」のシーンがなぜ人の心に迫るのかというところに焦点を当ててみます。
理由のひとつに、「歌がうまい」というのは言うまでも無いですね。
歌はエンディングにも流れますが、私は松たか子さんバージョンが好き派です。
それは私が松たか子さんが個人的に好きだから・・・ という理由だけではありません!!(笑)
雪山に1人で登りながらエルサというキャラクターが歌うシーンとして好きなのです。
もちろん私が宣言するまでもなく、みんなにとってもお気に入りのシーンだと思います。

あのシーンの「良さ」が物語としてどのような位置づけだったかを振り返りつつ語りたいと思います。

雪山シーンまでの流れ


1・エルサは生まれつき人とは異なる特殊な体質を持っていた。
2・エルサは、子供の頃のちょっとした事故で、妹のアナを傷つけてしまった。
3・エルサは、周りの人と良好な関係を築けない「状態」になってしまった。
 しかし、エルサはその状態をキープすることで、より悪いことが起きないようにしながら生きることはできた。
4・ある日、状態をキープできなくなってしまう事故が起きた。
 自分の特性が周りの人に知られてしまった。
 そのことにより、エルサはもう以前のように振る舞うことはできない「状態をキープできない」と認識した。
5・エルサは、周りの人々から1人抜け出し、雪山を登る。
6・エルサは、雪山を登りながら、孤独を感じつつこれからどうしようかと考えながら「Let it go」を唄う。
7・エルサは、歌を唄いながら自分の特異性をもう気にしなくて良い・人との関係を気にせずに生きて良いという考えに至り、今まで自分に課してきた「状態キープの呪縛」から解放される。
 それは、幸福感に満ちたものであった。

呪縛解放に至るまでのエルサの変化


4-6の間で、エルサは人生において最悪の状態に立たされてしまいます。
3以前よりも状況は悪化していき、せっかく我慢しながらも守ってきた状況が壊れてしまったうえ、自分が心から頼れる人はその時点で周りに居ない状態です。
しかし、事故をきっかけにして今までの呪縛がリセットされ、「自分のこと(特性)を認める」この一点により、エルサは幸福感を得ます。(雪山に登り歌うシーンです)

非常に興味深いのは、たとえその時点でエルサ自身が幸福感につつまれていても、客観的に観てエルサが置かれている状況・周りとの人間関係は最悪な状態ということです。
一般的な常識であれば、この最悪の状態における「エルサの幸福感」は、「一時の虚勢」というように捉えられるものかと思います。
しかしこの雪山シーンでは、エルサの歌や動き表情から、本当に「呪縛から解放された」というように感じます。

そこで観客は「切なさ」と「自分を認めることの尊さ」を同時に見いだし、感動するのだと思います。

流れを改めて大雑把にまとめるとこうなります。
A.エルサは我慢しながら生きている。我慢することでなんとか社会との関係を保っている。
B.社会との関係が壊れてしまう事故が起きる。今まで我慢していたものが無駄になる。
C.社会との関係は損なってしまったが、もう我慢せずに生きて行くことを心に誓い、幸福感を得る。

Aシーンで、エルサの特異性がコンプレックスとして重く・辛くエルサの人生にのしかかっていることと、
エルサが我慢をして周りの人との距離を置いている、その苦しさが非常に丁寧に描かれています。
Aシーンでエルサのコンプレックスの負荷が非常に重い分、Cシーンでエルサがコンプレックスから軽やかに解放されるのです。
そしてその時に得られた幸福感は、エルサにとって「社会との関係崩壊のショック」よりも大きなものだったのです。
しかし観客は分かっています。1人で生きて行くのは難しいし、その生き方では今後恐らく辛い状況が待ち受けているということです。とても切ないシーンです。

この後の話で、エルサは社会との関係も回復してハッピーエンドになります。
またここで面白いのは、エンディング時点で、エルサの能力や人を傷つけるリスク自体はほぼ変化していないということです。
(感情をコントロールできるようになったことで変化はしていますが。)

Cシーンでエルサは一度自分のことを認める・コンプレックスを受け入れることができました。
そのことで、周りとの関係(特に妹アナ)に変化が起き、どのように生きていけば良いかを理解し、自分の特性を生かしながらまわりの人とも良い関係を築けた。
というエンディングだと思います。

コンプレックスについて


誰にでもあるコンプレックス(劣等感)。
コンプレックスが最もその人の心を悩ますのは、「コンプレックスがあること自体」かもしれません。
コンプレックスを受け入れ、自分を認めることがもしできれば、結果的に社会との関係も良い状態を築けるのだと思います。

ここからは、本サイトならではの観点、女性の性のコンプレックスについて考えてみます。

よくある女性の性の悩み


■ 自分のコンプレックス
・身体的特徴
 容姿・体型、体臭、体毛(毛深い)
 体の部分:○○の形が人と違うのではないか、など
 挿入が痛い・イケ無い:自分の体つきが人と違うのではないか
・心理的特徴
 エッチ・セックスが嫌い・怖い、気が向かない
・エッチの経験が無い。セックスをしたことが無い。
 年齢にあった経験をしていないのはないか

※ エルサは、自分が触れたものを凍らせてしまうという、自分にはどうしようもない生まれついての特徴を持っています。
コンプレックスはそういうもので、基本的に自分では変えることが出来ない・人と違う部分ということだと思います。

■ 相手との関係性によって生じる悩み
 ・セックスレス、エッチ・セックスの仕方・姿勢に違いがある
 ・コミュニケーションがとれない
 ・価値観が異なる

※ 実はこちらの悩みも相手の問題として捉えるのではなく、後述の自分を認めるということが悩み解消のアプローチとして有効だと思います。
例えて言うなら、「カラオケが苦手」という場合に、「会社でカラオケに行かないといけない・歌わされるのがどうしても嫌」という関係性の悩みは、「緊張して歌を上手く歌えない自分が嫌」という自分の劣等感としてあるのかもしれません。
前者の関係性を変えることを考えるか、後者の自分のコンプレックスの解消を考えるかの違いです。 「相手との関係性で悩んでいる場合について」は、別の記事で書こうと思います。

コンプレックス解消へのアプローチ


コンプレックスが心を悩ましている状況で、
「自分を変えてコンプレックスを無くす」ことと「コンプレックスがある自分を認める」こと、
あなたはどちらが難しですか?
そしてどちらが、結果的に幸せになると思いますか?

 自分を変える: おかれている状況に合わせて、自分の価値観・行動を変える。
 自分を認める: おかれている状況・関係性を認める。受け入れる。

自分を変えることが難しいという場合、エルサの雪山シーンのように自分を認めることで、それまで自分に課してきた苦しさから解放されることがあると思います。
そして自分を認めることができるかどうかは、自分の気の持ち方次第だと思います。
「自分を認める」方法についていくつか案を列挙します。

・相手・関係・状況についてはしょうがないと諦める。
・周りのことは気にしない。
・自分の感情を書き出す。その感情を認める。
・今より悪くはならない。今が最低ラインだと考える。
・自分の良い所を10個書き出してみる。どんな小さいことでも構いません。
 (ポジティブな情報が一定以上あると人間は肯定的な感情になるという実験結果があります。)
・少しだけ改善するための行動をしてみる。
それと、、 アナと雪の女王を観て、Let it go を歌う。 ですね。^^

(ちなみに、上記に上げたものは、今抱えているマイナスを0(ゼロ)にするという思考方法であると思います。
さらに成長したい・経済性・社会的地位の向上を求めるのは、現状に+(プラス)を作るという考え方なので、コンプレックスの成長とは分けて考えるものかと思います。
プラスを作るには努力・自分へのストレスが必要なのでしょう。
自分を変える、状況を変える、その目標をたてる など)
  

コンプレックスを克服し、ありのままの自分で生きれたらいいですね^^
以上です。

ホームページに載せている内容から、ご相談のメールをいただくことがあるのですが、
多少誤解を与えてしまっていることもありますので、改めて記載しておきます.

・私は医者ではありませんので、医学的なアプローチ・検査はできません。
 相談したりお聞きし意見することはありますが、やはり専門的見識をもってのものではなく、私個人意見のものになります

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